【トピックス】
- 9月16日 関西定借デザイン研究会・会議 (大阪市)
- 9月15日 中部地区空家空地利活用研究会・勉強会 (名古屋市)
- 10月7日 九州定借機構 研修会 (福岡市)
- 10月頃 徳島県定借機構 オンライン研修会 (徳島市)
- 10月頃 中国地区空家空地利活用研究会・会議 (広島市)
- 11月9日 沖縄定借機 20周年記念講演会 (沖縄)
- 11月10日 沖縄定借機構 定借アドバイザー講座 (沖縄)
- 11月25日 全国定借機構ネットワーク会議 (東京)
- 12月頃 福井県定借事業研究会・研修会 (小浜市)
- 3年2月24日 九州機構・定借コンサルタント講座 (福岡市)
●「マンションストック長寿命化等モデル事業」の採択プロジェクトを決定
国土交通省では、今後急増する高経年マンションについて、適正な維持管理を促進し、長寿命化に資する改修や建替えを促進するため、令和2年度から、先導性の高いマンション再生のプロジェクトへの支援を行います。
この度、令和2年度(第1 回)の募集について、8件の応募があり、その中から、計画支援型3件、工事支援型(長寿命化改修工事)1件のプロジェクトを採択しました。
■令和2年度(第1回応募分)の採択結果
計画支援型
事業前の立ち上げ準備段階への支援タイプ
工事支援型
長寿命化等の改修工事や建替工事の実施段階への支援タイプ
■今後の応募スケジュール
令和2年9月30日(第2回応募締切)まで、提案を受け付けています。
第2回応募の採択事業については、10月末頃を目処に公表する予定です。
<問い合わせ先>
国土交通省 住宅局 市街地建築課 橋口、長谷川
電話(代表)03-5253-8111 (内線39653、39644) FAX 03-5253-1631
「マンションストック長寿命化等モデル事業」採択プロジェクト
1スカイライフ武蔵小山
【住民主体によるマンション建替えの実現に向けた検討】
東京都心の築約40 年、住戸数15 戸の小規模マンション。
マンション再生コンサルタントとの連携のもと、管理組合主体で建替に向けた検討を行い、建替後の維持管理方法を含めた総合的な再生計画の検討を行う。
NPO 都市住宅とまちづくり研究会
東京都 943.08 ㎡ 地上5階 15 戸
立地制約上、充分な保留床の確保が見込めず、デベロッパーの参画が期待できない小規模マンションの建替えを、管理組合が主体となって検討する取組である。
建替の資金調達方法や建替後の維持管理方法の検討等も提案されており、同様の課題を抱える小規模マンションにおける管理組合主体の建替えの先導的な事例となり得る点を評価した。
2朝日多摩川マンション
【複合型マンションで再生方針を決めるための取組方法の検討】
神奈川県の築約40 年、住戸数94 戸、低層部に店舗と事務所がある複合用途型マンション。耐震性不足マンションとしての安全性の確保、複合型の固有の課題の抽出・対応策の整理、立地条件の制約による工事計画等を検討し、改修又は建替の再生方針の検討を行う。
阪急阪神不動産株式会社
神奈川県 6808.19 ㎡ 地上7階 94 戸
複合用途型マンションにおいて、居住者、店舗、事務所の関係権利者の意向調整を行いながら再生方針を検討する取組である。
店舗や事務所への営業補償など権利関係が複雑なマンションで合意形成を図り再生方針をまとめる際の手法・プロセスが、他の複合用途型マンションの参考となり得る点を評価した。
3竹山団地 1610 棟
【既存住棟の上部増築によるサービス付き高齢者向け住宅建設に向けた検討】
神奈川県の団地型マンション内にある築約50 年、住戸数32 戸のマンション。高齢者の居住継続のため、既存住棟の上部増築改修・EV 設置工事によるサ高住の建設、及び既存住棟1 階の専有部分改修による地域開放型食堂の整備にあわせて、関係法令の整理等の検討を行う。
団地再生事業協同組合
神奈川県 2171.84 ㎡ 地上4階 32 戸
高齢者の自立生活が可能な居住環境の整備を目指す提案であり、高齢化が進む他のマンションの参考となるテーマである。
マンションの上部増築や地域開放の施設整備などのハードの先導性・独自性に加え、専門家活用による区分所有法等の関係法規の整理、行政協議など、実務的な課題整理や対応策を総合的に提案している点を評価した。
工事支援型(長寿命化改修工事)
4秀和高円寺レジデンス
【排水立管再生による長寿命化改修工事】
東京23 区内の築約50 年、住戸数210 戸のマンション。居住者の高齢化や、同規模での建替が困難な立地制約を踏まえ、現状の配管システムを活用して工事工法等の工夫のもと、排水立管の更新工事及び更生工事により、マンションの長寿命化を図る。
ジャパン・エンヂニアリング株式会社
東京都 10491.45 ㎡ 地上8階 210 戸
建替との比較の上で、専有部分のリフォーム実施状況等の現況を踏まえた長寿命化手法の提案であり、既往の工事技術、工法を活用しつつ、床下配管やパイプスペースの位置等の状況に対応し、それらの技術等を使い分けて工事を行うなど、マンション全体として合理的な長寿命化を図っている点を評価した。
●九段会館建替えPJ・公有地定借事例
東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社が出資する合同会社ノーヴェグランデは、東京都千代田区九段南一丁目に所在する九段会館および同敷地について、2018年3月1日に国との間で合意書を締結し、70年間の定期借地による九段会館の一部保存・建替え事業に着手。
九段会館は1934年(昭和9年)に完成し、昭和初期の時代性を表現している建築物として希少であり、「帝冠様式」と呼ばれる外観的特徴を備え、永く九段下の景観を形成してきました。本プロジェクトはその九段会館の一部を、真正性を追求しながら保存しつつ、保存部分以外でオフィスを中心とした高度利用を一体的に図ることで、変わりゆく時代の中で九段会館に新たな価値を与えつつ、歴史と自然が息づくまちづくりを実現していきます。
事業主体: 合同会社ノーヴェグランデ
所在地: 東京都千代田区九段南1-5-1外(東京メトロ半蔵門線/東西線、都営新宿線 九段下駅徒歩1分
用途: 事務所、店舗、集会場、駐車場など
敷地面積: 約8765m 2
延床面積: 約6万7738m 2
構造・規模: S造(CFT造)・RC造・SRC造、地下3階地上17階
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